前回の失敗から早半年以上。
またしても僕はソープランドの入り口に立っている。
この地域は地方では有名なソープ街のようで、蔓延防止の夜にネオンに縁どられた看板は煌々と輝いていた。
前回の反省を踏まえ、今回は「デブを引かないこと」に全力を振り絞った。
極力ウェスト値が低い嬢を選択。
飲食店の予約の電話すら怖い自分であるが、勇気を出し電話で予約。
今回の店舗は前回とは違い、高級店寄りのようで事前・事後の控室、行為中の部屋はとても綺麗なものであった。
前回のカビだらけの銭湯のような箱とは大違いである。
……結論から先に言うがデブを引くことはなかった。
おそらく“ガリ”と呼ばれる部類であろう。
白い肌に浮き出る鎖骨や腸骨稜。
最低限のCカップ程度のふくらみはある。
では、当たりか??……否。
体形に文句はないが、ただただ単純に不細工であった。
“ブス”ではなく不細工である。ブライアンみたいな鼻と口であった。ウケるw
あ、高市早苗だこれ。
ここで落胆の気持ちを隠しつつうまく損切りする方法を考える。
嬢と他愛のない世間話をしながら、HUNTER×HUNTERばりの速度で思考していく。
バックだ!!!
単純明快かつ実効容易な案が脳に貼りつく。よし、これで行こう。
作戦立案をしつつ洗体を受ける。
目線を下ろすと太ももに10歳の自由帳のような落書きが。
……飼っているウサギらしい。ウサギに罪はない。
(こいつ、墨あると単価下がるってことすら頭回らんやつか……。としっかり減点。)
身体を拭きベッドへ。
無駄なストレスを減らすためであろうが、この手の風俗は男に責めさせずに嬢が責めることが多い。
完全に受け身のまま天井の鏡で前髪を直す。
なるべく顔面を見ずにフェラをされようの気持ちで髪の毛をいじる。
フェラが予想以上に上手いことに腹が立ってしまった。
その顔で上手いとホモとやってる気分になるわ糞。
上手すぎて逆に刺激が強いのか、暴発しそうになることはなかった。
そんなこんなで挿入のフェーズへ移る。
ここでやっと、自分の作戦の真価が問われることとなる。
アリですね……!!
バックで顔を見なければただのガリ女。
骨ばった身体は木材を握っているような安心感がある。
もしかしたら今までの中で一番腰回りが細いかもしれない。
早苗もやるやんけ!!
ニコニコしながらそのまま射精。
一生こっち向くな。
身体を流し、待機用の椅子で事後アンケートを記入。
2度と来るか^^
今回の出来事から私が得るべき教訓は、顔がカスでも身体が好みなら意外とやりようはあるということ、顔が当たりなら体型の誤差は無視できるだろうなということの2つであろう。
ネオンに照らされたソープ街を眺めながら、あれに〇万かけるなら、p活でもやったほう良くないか……?と思う私であった。
The end.