ギャル不動産

みなさんあけましておめでとうございます。

今年は安穏とした正月休みでない方も多いようで、滅入ってしまいますね。
他人事とは思えない距離での他人事ってなんとも言いにくい気持ちになります。
1回も話したことのない元クラスメイトが逮捕された時のような感覚です。

さりとて滅入っても1円にもなりませんからね。日記、書いていきましょう。

今年の3月で現職場から首を切られるので、駐車場込みで月5000円という異常物件を手放さなくてはなりません。
水回りに多大な文句はありますが、それを補って余りある可処分所得を与えてくれたこの部屋に、まずはありがとうと言いたいです。感動した!

そんなこんなで2023年12月ごろから物件探しを始めました。
片田舎って供給がないせいで、そこらの埼玉や千葉なんかより相場が高いんですよね。

現在の彼女に2~3割ほど家賃を負担してもらうかわりに、一部屋程度のスペースを供与するという口約束のもと市内中心部近辺の1LDK~2LDKを物色しました。

候補を数件に絞り、仲介業者に連絡し内覧を頼みました。

当日、現地に行くと、事務員ライクな制服姿にベンチコートを着た20代中盤~後半くらいの女性がおり、その方が担当でした。以下A氏としましょう。
どこかのグラビアアイドル?と思うくらいには容姿が整っており、一目で顔採用だな、と持ち前のルッキズムと女性蔑視が発動してしまいました。(男性も蔑視しておりますのでご安心ください。)

A氏「よろしくお願いします~。とりあえずお部屋いきますか~。」

やけに語尾が伸びるな、この人と思いながらエントランスへ。


A氏「この物件いいですよね~。私も住んでるんですよ~。」

!?、どうして唐突に住所公開してきたんだこいつ。
よくよく聞くと、同系列の別物件のよう。
よかったという気持ちとあら残念という気持ちと。

割と、いいくらいの家賃のはずだが意外と収入があるんだろうか?賃貸に社割なんてあるのか?など色々思うところはあったが、やはり住んでいる側からの細かな使用感についての説明は貴重だった。


ひととおりの部屋の説明を聞いて、ごみ集積所や付帯する倉庫の説明へ。

A氏「こんな感じですねっ!えいっ!」

建付けの悪い倉庫の鉄扉をパンプスで足蹴にするA氏を見ながら、こいつ、俺がこの部屋借りる可能性あるってわかってんのかな…?などと思いましたがA氏はケロッとしていた。かわいいね。

内覧を終え、別候補の物件の内覧日程の相談を終えると、「それでは!」と言ってA氏は社用の軽自動車で物件を後にした。
いや、なんで俺が業者を見送ってんだよ。

ツッコミどころの多い彼女をどうネタにしてやろうと考えながら、自室に戻るとA氏から電話が。

A氏「どうも~。話されてた他物件、もう埋まっちゃってました~。ごめんなさ~い。」

やはり、人気物件は埋まりやすいらしい。


そんなこんなで、A氏と内覧に行ったこの物件を次の住居とすることにしました。
A氏と会ったのは、内覧と店舗での契約時の2回のみでしたが非常に印象深く、日記にしたためました。

契約の手続きは手馴れているようで、スムーズに進み、現在引っ越し準備中です。
宅建士の免許を提示されたときには、「あ!弟が2回も落ちた試験だ!」と思いました。
ギャル以下の弟くん、しっかりしてくれ。

以上、今月の日記でした。
今年も一年よろしくお願いいたします。