汚れつちまつた悲しみに

恋愛の話ではありません。4月分です。

みなさんこんにちは。お元気ですか。黄砂や花粉で体調を崩してはいませんか。

意外と桜はすぐに咲き、いまや葉桜です。
GWが最盛期だったのは僕のおぼろげな15~20年前の記憶のなかだけだったのかもしれません。

春になり、新顔が当施設にも増え、困惑することの多い日々です。
若者(自分より年長者も当然いるが。)の陽気に、1年間で擦り切れて垢まみれの自分はため息が出てしまいます。
やっぱり春って嫌いです。

嫌いだ、と言いながら毎年毎年ありもしない何かに期待して浮かれている自分が嫌いです。

自己嫌悪はここまでにして、内省以外の話をしましょうか。

 

このごろ彼女氏の影響もあるのか、ナチュールワインを飲む機会が増えてきました。赤でも発泡していたり、口当たりの軽いものが多かったりして驚きました。そういう製品を扱うこじゃれた小売店が街中、徒歩圏内に何軒かあるのも大きいのかもしれません。
安ストロング缶にストロー挿して飲んでくだを巻いている奴が飲んでいい物品なのかはいまだにわかっていません。

なにをあてにして飲むかについては文化レベルが追い付いていないので、スーパーのチーズとか塩茹でした鶏むねとか貧乏人丸出しです。

いいかげんにグラスを買おうとは思うのですが……(いまだにワイングラスの持ち合わせがなく、いつもの小樽切子なんかでがぶがぶ飲んでます。)

 

最近よくお世話になる職場の上司がいるのですが、家具好き・ワイン好き・洋服好きの圧倒的な散財体質のようで先日食事に行った際にも「70万の椅子買った~」と写真をみせてもらいました。食事を奢られながら彼の老後2000万円問題や、幼い娘さんの教育費が不安になりました。自分も気を付けようと思いました。

丁寧な暮らしといえば聞こえはいいですが丁寧な暮らしは維持費がかかるんだなあと実例を見ながら実感しました。

 

ワイングラスを買うのは丁寧な暮らしに必要でしょうが、自分にその維持コストが払えるかはわかりません。ワイングラスのある貧乏人になるだけの気もします。

他人の「丁寧さ」に合わせる機会が増えると自分の生活の粗雑さが浮き彫りになってしまって厳しいですね。おかげさまでもう半年くらい業務スーパーに行っていません。冷凍シーフードミックスと冷凍ブロッコリーで安アヒージョも作っていません。


増えたストレスを飲酒量と自認できないゆるやかな生活水準の向上で埋め合わせているのかもしれません。

学生の頃の清らかな貧しい質素な暮らしがいいものだとは思いませんでした。

精神的な余裕があったからできたことなのでしょうね。

ピカピカのワイングラスに業務スーパーの1.8L 600円の謎白ワインを注ぐくらいの暮らしが一番ちょうどいい。

そんな話。